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応用脳科学アカデミー

     

3. 脳を知り脳に聞く

自動車の感性機能と美(マツダ株式会社 車両開発本部車両実研部クラフトマンシップ開発グループ 主幹エンジニア 久保 賢太)

感性というキーワードがモノづくりの領域に取り入れられて久しい。一方で、モノづくりにおける感性とは、ユーザーのスキルを指すのか、ものが持つ機能・性能を指すのか、明確に定義できていない。一般的には、感性とは美しさを感じたり、...

リズムを処理する脳 – ヒトの音楽性の起源 -:藤井 進也(慶應義塾大学 環境情報学部 准教授)

 本講義では、リズムを処理する脳の不思議について、皆様と共に、探究してみたいと思います。私自身、ドラマーとしてリズムを演奏します。そのリズム演奏の感覚の中には、宇宙の感覚があります。その感覚を脳科学の観点から眺めてみると...

自己を表象する脳の仕組み:中野 珠実(大阪大学 脳情報通信融合研究センター 教授)

 人間にとって「自分の顔」は、感情を表出し、合図をだす以上の意味を持つ。他者から認識されるための、いわば「身体の名刺」のような機能を持つ。さらに、鏡や写真を通じて自分の顔を知ってしまった我々は、他者の目に映る自分の姿を強...

『美と価値:ヘドニアとユーダイモニア』:石津 智大(関西大学 文学部 心理学専修 教授)

わたしたちの毎日を豊かに彩る感性と芸術。一見、脳科学とは遠くはなれた領域に思えますが、知覚の探求と精神のはたらきにかかわろうと試みている点では、脳科学とおなじ目的を共有し、深い関係性があると言えます。神経美学とは、認知神...

生存戦略としての音楽の美と快:本田 学(国立精神・神経医療研究センター 神経研究所疾病研究第七部 部長)

西洋音楽では、オーケストラや合唱団など、演奏者が指揮者に合わせて演奏するスタイルが一般的である。一方、日本を含む地球上の多くの文化圏では、指揮者やメトロノームのような視覚的な基準なしに、複数の演奏者同士が「阿吽の呼吸」や...

化粧表現の知覚・認知心理学:高野 ルリ子(株式会社 資生堂 アート&ヘリテージマネジメント部 アートマネジメントグループ)

化粧は体表を清潔に保ち、装いを演出するための行為である。化粧による演出表現は経験則を主に発展してきたが、学術的にも研究が重ねられ、その背景には人の知覚や認知機構に則した理論があることがわかってきている。本講義では、基本理...

知覚とベイズ〜感覚知覚のモデリングと予測:四本 裕子(東京大学 大学院 総合文化研究科 教授)

音や光などの外部刺激は、耳や目などの感覚器官で神経活動に変換され、知覚経験となる。その際、我々が経験する知覚は、必ずしも外部刺激を正確に反映したものではなく、経験や知識の影響を受ける。講演では、感覚知覚情報処理に関する脳...

メイクデザインと美:髙木 大輔(大阪樟蔭女子大学 学芸学部 化粧ファッション学科 メイクデザイン研究室 准教授)

 顔に施すメイクアップと聞いて、皆さんはどのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。顔をキャンバスに自由に色や線を描く行為をイメージする方や、「シミやくすみをカバーしたい」、「目を大きく見せたい」といった顔の悩みを解決す...

料理と美―ガストロノミー(美食学)の最前線から―:生江 史伸(レストラン レフェルヴェソンス エグゼクティブシェフ)

料理の美学とその心理的・文化的意義について考察します。まず、神人共食の直会や東日本東北大震災での炊き出しでのエピソードを通じ、美食が単なる栄養摂取にとどまらず、精神的な活力をも提供することを示します。アンセルム・ブリア=...

Neural and Computational Basis of Brain’s Statistical Learning for Musical Creativity and Ind...

音楽の認知科学的理解は,音楽特有の現象だけでなく,ヒトの本質を理解する上でも重要な鍵となる.例えば,音楽は,聴覚だけでなく,ヒト一般的な,行動,情動,学習,社会コミュニケーションなどの多くの脳機能と密接に関与している.近...

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