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応用脳科学アカデミー

     

2023年度

「オンリーワンの個性を、チカラに変える。」レゾナックの障がい者雇用のご紹介:鈴木 秀明(株式会社レゾナック)

 これまでの身体障がいのある方を中心とした障がい者雇用から脱却し、知的・精神・発達障がいがあっても企業就労の場で、個人が持つ能力を最大化することのできる企業でありたいと考え、人事部内に知的・精神障がいのある方々をチームで...

深層生成モデルとヒト脳活動の融合研究:高木 優(大阪大学 大学院 生命機能研究科 助教・情報通信研究機構(NICT)未来ICT研究所 脳情報通信融合研究センター 協力研究員)

脳活動と機械学習モデルの対応関係を探ることは、脳がどのように世界を表現しているかを理解するだけでなく、機械学習モデルと脳の認知がどのように関連しているかを解釈することもできるユニークなアプローチです。本講義では、近年我々...

「ヒトと世界をつなぐもの:テレイグジスタンスと感覚伝送」:前田 太郎(大阪大学大学院情報科学研究科 教授)

人と外界は感覚と運動によって接続されている.テレイグジスタンスやバーチャルリアリティではこの物理的接続を電子的な記録・再生技術によってインターセプトして遠隔地やメタバースに再接続することで,新たな没入体験を実現している....

自己を表象する脳の仕組み:中野 珠実(大阪大学 脳情報通信融合研究センター 教授)

 人間にとって「自分の顔」は、感情を表出し、合図をだす以上の意味を持つ。他者から認識されるための、いわば「身体の名刺」のような機能を持つ。さらに、鏡や写真を通じて自分の顔を知ってしまった我々は、他者の目に映る自分の姿を強...

ヒトの運動機能向上支援システムの開発:平島 雅也(情報通信研究機構 (NICT) 未来ICT研究所 脳情報通信融合研究センター 脳情報通信融合研究室)

ヒトの運動の解析に用いる筋骨格モデルは1990年頃に開発されて以来、スポーツ、リハビリテーション、整形外科、人間工学、アニメーションなど幅広い学問・産業分野で利用されてきた。しかし、従来の筋骨格モデルは筋のボリュームが無...

脳波を利用した心理状態の推定技術について:渡部 宏樹(情報通信研究機構(NICT)未来ICT研究所 脳情報通信融合研究センター 脳機能解析研究室 研究員)

我々は日常生活において様々な情報を受け取り処理しています。情報をどのように受け取り処理するかは、それを受け取った時の心理状態によって刻々と変化します。本講義では、ウェアラブルな小型脳波計を用いた脳波計測によって、脳が受け...

社会環境における意思決定の脳内表現 仮想社会と私たち:田中 敏子(情報通信研究機構(NICT)未来ICT研究所 脳情報通信融合研究センター 脳情報工学研究室 研究員)

 私たちは日々の社会生活の中で、数えきれないほどの選択や意思決定を行っています。 同じ選択肢の間の意思決定でも、おかれた環境やその時の気分によって選択が異なる事もあります。 私たちの研究室では、こういった社会環境下に置け...

人工知能は脳から何を学べばいいのか:銅谷 賢治(沖縄科学技術大学院大学 神経計算ユニット 教授)

 今日の人工知能は、パターン認識やゲームなど特定の課題では人間を超える性能を実現していますが、総合的に見ると人間や脳には遠く及ばない面がいくつもあります。特徴的なのは、1) 約20ワットと言われる低エネルギー消費で高度な...

共進化型AI (Co-evolutional AI) から職人芸的AI (Craft AI) へ ~段階的進化に基づく汎用神経回路網の自動構築の試み~:長尾 智晴(横浜国立大学 大学院環境情報研究院...

現在の機械学習の中心的な手法である深層学習(深層回路)の多くはフィードフォワード型の階層型神経回路網であり、脳内情報処理の中の条件反射的で単純な部分を実現しているに過ぎない。一方、実際の脳は階層型に限定されない複雑な構造...

計算論的精神医学入門:山下 祐一(国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 疾病研究第七部 室長)

現行の精神障害の診断分類は、患者自身の主観的報告と医師による行動観察に基づいており、生物学的知見・病因・病態生理に基づいた体系になっていない。また、近年の生物学的知見の蓄積によっても、診断、重症度評価、予後や治療反応性予...