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応用脳科学アカデミー

     

創造性と意識:神経基盤の類似性とAI実装:笹井 俊太朗(株式会社アラヤ 取締役CRO 兼 研究開発部 部長)

我々が創造性を発揮できる背景には、どのような認知・神経メカニズムが存在しているのでしょうか?我々の意識や意識下で起こる過程は、創造的なアイデアの生成にどのように貢献しているのでしょうか?これらの疑問へ迫るべく、本講演では...

揺らぎを活かす脳の計算学習理論:寺前 順之介(京都大学 大学院情報学研究科 先端数理科学専攻 非線形物理学講座 准教授)

脳は約千億のニューロンがそれぞれ数千のシナプスを介して互いに結合し合う巨大なネットワークである。興味深いことに脳内では、ニューロンの活動とシナプスの変化との両方が、自発性に、しかもランダムに動作することが分かっている。例...

リズムを処理する脳 – ヒトの音楽性の起源 -:藤井 進也(慶應義塾大学 環境情報学部 准教授)

 本講義では、リズムを処理する脳の不思議について、皆様と共に、探究してみたいと思います。私自身、ドラマーとしてリズムを演奏します。そのリズム演奏の感覚の中には、宇宙の感覚があります。その感覚を脳科学の観点から眺めてみると...

当事者研究から学ぶインクルージョン:高信頼性組織・共同創造・アンチスティグマ 熊谷 晋一郎(東京大学先端科学技術研究センター 准教授)

 ダイバーシティは、各々が偏見を持ち合い、バラバラに活動していたのでは、インクルージョンにつながらず、個人や組織のウェルビーイングや潜在能力の発現につながらない。本講義では、高信頼性組織、共同創造、アンチスティグマという...

VR・心理学・ロボットの融合による人のアシストシステム:稲邑 哲也(玉川大学 脳科学研究所 先端知能・ロボット研究センター 教授)

介護やリハビリにおける運動支援システムの開発は、ロボットの活躍が期待される応用分野の一つである。従来までの研究開発は、支援によって実現される身体運動の機能性が評価の対象であり、認知や心理面からのユーザケアは理学療法士等の...

触れることの「感覚・知覚・感性」研究:仲谷 正史(慶應義塾大学 環境情報学部 准教授)

 私は、これまでに触れることの基礎科学と、その知見を応用して「触れることの価値」を提案する研究に取り組んできた。私は心理評価・神経科学・工学を適切に組み合わせながら、触知覚現象を解析し、そのメカニズム解明研究を主たるテー...

感覚ダイバーシティを考慮したインクルーシブデザインの推進:小山 慎一(筑波大学 芸術系 教授)

 これまで感覚ダイバーシティ・感覚過敏の多くは見過ごされ、社会的にはネガティブな事象として扱われてきました。当事者やその家族は生きづらさを強いられてきました。しかし、感覚ダイバーシティ・感覚過敏を科学として取り扱うことで...

嗅覚の情報処理機構とヒト社会での香りの有効活用:東原 和成(東京大学大学院 農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 教授)

人間にとって、においや香りを感じる嗅覚は、料理をおいしく食べ、季節の移ろいなどを感じるために重要であり、生活のQOLに大きく影響します。においの感覚は、嗅覚受容体遺伝子といった先天的なもの、経験や学習など記憶によるもの、...

基本味覚に関連した脳活動情報の解読技術:近添 淳一(株式会社アラヤ 脳事業研究開発室 チームリーダー)

味覚は生物にとって、生死に直結する重要な感覚です。例えば、甘味の知覚は高カロリーな物質を探りあてるため、苦味の知覚は毒性を持つ物質を探り当てるために発達してきました。自然界には、植物性アルカロイドをはじめ、様々な毒物が偏...