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応用脳科学アカデミー

     

人工知能と社会をめぐる課題にどう向き合うか:江間 有沙(東京大学 未来ビジョン研究センター 准教授 )

近年、人工知能(AI)サービスや製品の社会実装が拡大する一方で、AIの信頼性に係る問題が発生しています。これに関しては国連をはじめとする国際機関のほか、各国政府、産業団体などが緩やかに連携して原則づくりやその実装に向けた...

うつ病:その対処と治療から脳科学まで:加藤 忠史(順天堂大学 医学部精神医学講座 主任教授)

うつ病、という言葉は広く知られていますが、「うつ病とは何か?」と議論し始めると、専門家の間でも議論が起きるかも知れません。本当は心理的反応として捉えるべきケースでも、症状の表面だけでうつ病と診断されてしまう可能性もありま...

人工知能は脳から何を学べばいいのか:銅谷 賢治(沖縄科学技術大学院大学 神経計算ユニット 教授)

今日の人工知能は、パターン認識やゲームなど特定の課題では人間を超える性能を実現していますが、総合的に見ると人間や脳には遠く及ばない面がいくつもあります。特徴的なのは、1) 約20ワットと言われる低エネルギー消費で高度な知...

自由エネルギー原理は普遍的な脳理論なのか?:磯村 拓哉(理化学研究所 脳神経科学研究センター 脳型知能理論研究ユニット ユニットリーダー)

脳を構成する神経細胞は、どのように生物の優れた知能を実現しているのでしょうか?例えば、壁の近くにリンゴがあるとき、私たちはリンゴが壁の形に欠けているとは考えず、リンゴの一部が壁に隠れていると考えます。こうした経験に基づく...

脳の発生発達と神経発達障害 Brain Development & Neurodevelopmental disorders:大隅 典子(東北大学 副学長)

脳の中には1000億もの神経細胞と、さらにその数倍の数のグリア細胞が存在し、神経機能を営んでいます。このような脳の細胞は「神経幹細胞」というタネの細胞から作られ、大部分は胎児期に生まれますが、例えば海馬の中などでは生涯に...

ヒトは美味しさをどう感じているのか:日下部 裕子(国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 食品研究部門 グループ長補佐)

食品を口に入れた時に引き起こされる感覚は、ひとくくりに「味」と表現されてしまうことが多いですが、実際には味、香り、食感、温度など様々な感覚が関与しています。また、「味」に対する私たちの体の反応は、単に味の種類やおいしい・...

心理学における心の数値化(2):妹尾 武治(九州大学芸術工学研究院 准教授)

心理学では、心の内容(主観世界)を数値化することが、長年取り組まれて来た。実際にいくつかは成功と言える例がある。一方で、世間一般には不十分な形での心理アンケートのようなものがはびこり、それが心理学のイメージを低いものにし...

脳科学の基礎知識(3):片岡 洋祐(国立研究開発法人理化学研究所生命機能科学研究センター 細胞機能評価研究チーム・チームリーダー)

脳の構造やはたらきを観察・測定するために用いられる技術・装置について紹介し、その長所と短所を解説します。また、第1回・第2回の講義内容をうけて、ビジネス応用に重要な脳科学的な視点について考えます。特に脳や神経回路の機能原...

なぜ脳科学をビジネスに活用するのか~脳科学と人工知能の融合が創るスマートカンパニー~:萩原 一平(応用脳科学コンソーシアム事務局長)

脳科学の分野では、人の社会的行動に伴う脳反応を理解する「社会脳」研究や、五感などの感覚器官から入力される情報を脳がどのように処理し、快・不快の情動反応を引き起こし、意思決定、そして行動に至るかを明らかにする「感性脳」研究...