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応用脳科学アカデミー

     

個人情報保護法とその動向について:渡邉 雅司(半蔵門総合法律事務所 弁護士)

新しい技術を用いて多様なサービスが日々生まれている現代のデータ社会では、企業が顧客の購買履歴などの個人情報を収集・分析することは当たり前になっています。その一方で、個人情報保護やプライバシー保護の観点を欠いたことで思わぬ...

脳から考える情報医療とブレインヘルスケア:本田 学(国立精神・神経医療研究センター 神経研究所疾病研究第七部 部長)

脳における情報処理の素過程を担っているのは化学反応、すなわち物質現象に他ならず、五感を介して脳に入力される情報は、究極的には脳の特定の部位に特定の化学物質を投与したのと同じ反応を引き起こす。すなわち脳においては、生命活動...

心身の健康に及ぼす脳腸相関のインパクト:福土 審(東北大学大学院 医学系研究科 心療内科学分野 教授)

 脳腸相関とは、脳と腸の機能的関連を指す医学用語である。まず、ストレスが人間の生体に負荷された時に生じる脳→腸方向の変化が証明された。次に、腸内に与えた刺激が脳機能に及ぼす影響が研究された。更に、腸内細菌を変容させると生...

「障がい者の経済学:企業戦略としてのインクルージョンを考える」:中島 隆信(慶応義塾大学商学部 教授)

 日本では企業に対して常用労働者の一定割合の障害者雇用が義務づけられており、この割合は2026年に2.7%まで引き上げられることが決定している。つまり日本企業の多くは、厚労省から尻を叩かれる形で障害者雇用を進めてきたとい...

計算神経科学とAIを学ぶための基礎知識:沖野 将人(株式会社NTTデータ経営研究所 ニューロイノベーションユニット シニアコンサルタント)

昨今、ディープラーニング(深層学習)から端を発し、アルファ碁等の登場によりAIブームが巻き起こっており、その技術はスマホ、家電、セキュリティに至るまで様々なものに転用され、もはや身近なものになっているかと思います。一方で...

なぜ脳科学をビジネスに活用するのか~脳科学と人工知能の融合が創るスマートカンパニー~:萩原 一平(応用脳科学コンソーシアム事務局長)

脳科学の分野では、人の社会的行動に伴う脳反応を理解する「社会脳」研究や、五感などの感覚器官から入力される情報を脳がどのように処理し、快・不快の情動反応を引き起こし、意思決定、そして行動に至るかを明らかにする「感性脳」研究...

脳科学の基礎知識(1)~(3):片岡 洋祐(神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科 生体制御学講座 特命教授)

第1回 「もの」と「情報」があふれる社会から、「幸福」・「快適」社会への転換が模索され始めています。そうした中、「こころ」と脳の関係など、脳科学への関心も高まっています。しかし、一般に、脳の機能を理解することは大変難しい...

認知神経科学の基礎(1)~(3):梅田 聡(慶應義塾大学 文学部 人文社会学科 心理学専攻 教授)

第1回 認知神経科学の分野では、日常場面におけるさまざまな人間の行動を、心理学的側面だけでなく、神経科学的側面を含めて説明する試みがなされており、これまでに非常に多くの成果が得られています。近年は、感情、記憶、意思決定、...

『神経美学』芸術と感性の脳・神経科学 -美、悲哀、崇高畏怖‐:石津 智大(関西大学 文学部 心理学専修 教授)

わたしたちの毎日を豊かに彩る感性と芸術。一見、脳科学とは遠くはなれた領域に思えますが、知覚の探求と精神のはたらきにかかわろうと試みている点では、脳科学とおなじ目的を共有し、深い関係性があると言えます。神経美学とは、認知神...

マインドフルネスから考える新しいテクノロジー:藤野 正寛(NTT コミュニケーション科学基礎研究所 リサーチスペシャリスト)

 私たちの“注意”がターゲットとなるアテンションエコノミーの時代に、伝統的な仏教を源流とする現代的なマインドフルネスに注目が集まっています。マインドフルネスとは、「今この瞬間に生じている感覚や感情や思考に、受容的な注意で...