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応用脳科学アカデミー

2024年度

自動車の感性機能と美(マツダ株式会社 車両開発本部車両実研部クラフトマンシップ開発グループ 主幹エンジニア 久保 賢太)

感性というキーワードがモノづくりの領域に取り入れられて久しい。一方で、モノづくりにおける感性とは、ユーザーのスキルを指すのか、ものが持つ機能・性能を指すのか、明確に定義できていない。一般的には、感性とは美しさを感じたり、受け入れたりするの人間のスキルであるという見解もある。本講義では、人の感性というスキルに則りながら開発された車の機能が、人を楽しませるものになっていき、ひいては美しさすらも実現する事例を紹介する。具体的には、美しい見た目、感触、そして動きに代表される自動車の感性機能を紹介し、それらの美しさが自動車安全に及ぼす良い影響について解説する。

講師

久保 賢太 先生
マツダ株式会社 車両開発本部車両実研部クラフトマンシップ開発グループ 主幹エンジニア

日時

2024年11月20日(水)13:00~17:30(12:40より受付開始)第3部 15:40~16:50
当日の全体スケジュールはこちらをご覧ください。

場所

オンライン開催(Zoom)

お問い合せ先

本講義に関するご質問等は、 「各種お問い合わせフォーム」 より、お問い合わせください。

講師紹介

久保 賢太(くぼ けんた)先生

現職

  • マツダ株式会社 車両開発本部車両実研部クラフトマンシップ開発グループ 主幹エンジニア

経歴

博士(学術)。専門:生理心理学,認知科学,感性工学。科学技術振興機構ERATO,名古屋大学情報科学研究科を経てマツダ株式会社に入社。現在はマツダのクラフトマンシップ開発を技術主幹として担当。

研究概要

入社以来、感性工学に基づく車両の質感機能の開発に従事。目指すブランドイメージを感情反応に当てはめ、心地よさ、美しさを喚起する物理特性を解明。量産車両の内外装装備に織り込んでいる。主な担当プロジェクトはマツダ第7世代群(Mazda3、MX-30、CX-60など)および現行CX-5、ロードスターなど。

主な業績

  • Kubo. K., Kawai. N., & Okanoya. K. 2012. Apology isn’t good enough: An apology suppresses an approach motivation but not the physiological and psychological anger measured by EEG, heart rate, and skin conductance level. Plos ONE, 7/3, e33006.
  • 久保・賀・川合,2014. 怒り状態の心理・生理反応.心理学評論,Vol. 57, No. 1, 27-44.
  • 久保,2020.心理学を利用した自動車感性機能の開発.中国総研,No.93,vol.24(5),63-71. ほか

  • 日本認知科学会第29回大会発表賞
  • 日本心理学会第77回学術大会特別優秀発表賞
  • 電子情報通信学会HCS優秀発表賞2013  ほか

             

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