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応用脳科学アカデミー

2024年度

知覚とベイズ〜感覚知覚のモデリングと予測:四本 裕子(東京大学 大学院 総合文化研究科 教授)

音や光などの外部刺激は、耳や目などの感覚器官で神経活動に変換され、知覚経験となる。その際、我々が経験する知覚は、必ずしも外部刺激を正確に反映したものではなく、経験や知識の影響を受ける。講演では、感覚知覚情報処理に関する脳内情報処理を検証する一連の実験や、刺激提示の文脈(経験)が情報処理に影響を及ぼす例を紹介する。そして、ベイズ理論の概要について解説し、物理的な外部刺激によって定義される尤度関数と、経験や知識に基づく事前確率の組み合わせで知覚を説明するベイズ的アプローチを用いたモデル研究を紹介する。感覚知覚だけでなく、人間のさまざまな思考や行動がベイズ的特徴を持つことや、それらをモデリングする意義について議論する。

講師

四本 裕子 先生
東京大学 大学院 総合文化研究科 教授

日時

2024年12月16日(木)13:00~17:30(12:40より受付開始)第2部 14:20~15:30
当日の全体スケジュールはこちらをご覧ください。

場所

オンライン開催(Zoom)

お問い合せ先

本講義に関するご質問等は、 「各種お問い合わせフォーム」 より、お問い合わせください。

講師紹介

四本 裕子(よつもと ゆうこ)先生

現職

  • 東京大学 大学院 総合文化研究科 教授

経歴

  • 2005年 8月 ブランダイス大学 学位取得:博士(心理学)
  • 2005年 6月 – 2008年5月 ボストン大学 リサーチアソシエイト
  • 2006年 1月 – 2010年3月 マサチューセッツジェネラルホスピタル リサーチフェロー
  • 2007年 1月 – 2010年3月 ハーバードメディカルスクール リサーチフェロー
  • 2008年 5月 – 2010年3月 ボストン大学 リサーチフェロー
  • 2010年 4月 – 2012年3月 慶應義塾大学 特任准教授
  • 2011年11月 – 2012年5月 慶應義塾大学人間知性センター 特任准教授
  • 2012年 4月 – 2012年5月 慶應義塾大学 訪問准教授
  • 2012年 6月 – 2022年3月 東京大学 准教授
  • 2022年 4月 – 現在     同 教授

研究概要

専門分野:認知神経科学
研究テーマ:視覚情報処理に関する研究
研究テーマに関するキーワード:視知覚,運動制御,脳機能

主な業績

受賞歴
  • 平成30年度日本学術振興会賞(2018)
  • マスマティカルサイコロジーミーティング発表賞,ミシガン州アンアーバー(2004)
  • 日本視覚学会発表賞(2000)
  • 日本視覚学会ベストプレゼンテーション賞(1999)
業績
  • Neural representations of own-voice in the human auditory cortex. Taishi Hosaka, Marino Kimura, Yuko Yotsumoto. Scientific Reports Jan, 2021 Peer-reviewed Corresponding author.
  • Older adults preserve accuracy but not precision in explicit and implicit rhythmic timing. Elisa M. Gallego Hiroyasu, Yuko Yotsumoto. PLOS ONE 15(10) e0240863 – e0240863 Oct 19, 2020 Peer-reviewed Last author Corresponding author.
  • Effect of change saliency and neural entrainment on flicker-induced time dilation. Luhe Li, Shogo Ito, Yuko Yotsumoto. Journal of Vision 20(6) 15 – 15 Jun 23, 2020. Peer-reviewed Last author Corresponding author.
  • Multiple irrelevant duration information affects the perception of relevant duration information: Interference with selective processing of duration. Kawahara, H, Yotsumoto, Y. i-Perception 2020 Peer-reviewed Last author Corresponding author.

             

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