1. HOME
  2. お知らせ
  3. 【事務局長のつぶやき】生成系AIと創造性・褒めとWell-being・個性

NEWS

お知らせ

【事務局長のつぶやき】生成系AIと創造性・褒めとWell-being・個性

30日(木)に応用脳科学アカデミーアドバンスコース2「脳を育む」の第5回最終回が開催され、青学大・河島先生、立命館・定藤先生、玉川大・松田先生の3人にご登壇頂きました。

当日のシラバスはこちら https://www.can-neuro.org/2023_advance_syllabus/#a2_5

河島先生は「生成系AIと人間の創造性」という皆が一番気になっているテーマでお話を頂きました。生成系AIは今、皆が一番気にしているキーワードの一つですが、創造性とは何か、人間と機械の違い、そして、創造性をもたらす社会とはどんな社会かまで、実に興味深いお話でした。「AI+人間」というキーワードに代表されていましたが、私たちは、どこでどうAIを活用していくのか、しっかりと考えないと上滑りのAI論でAIに飛びつくのは避けないといけないと感じました。

河島 茂生先生の講義概要はこちら https://www.can-neuro.org/2023/a2_5_1_lecturer/

続いてお話頂いた定藤先生は「褒めとWell-being」をテーマに脳の観点からお話を頂きました。幸福度とは? 幸せ感情とは? そしてそれらのもととなるポジティブな出来事との3つ巴の関係性とは? 脳の違いはあるのか。そして、褒めの価値、褒め手と受け手の関係と信頼、幸福度向上における褒めの役割(褒めによる幸福の学習可能性)、等々。たいへんわかりやすくWell-beingを考えるうえでは知っておかないといけない脳の話でした。特に、リーダーの方々には知っておいて欲しい話でした。

定藤 規弘先生の講義概要はこちら https://www.can-neuro.org/2023/a2_5_2_lecturer/

最後の松田先生には「個性の脳科学~環境との相互作用による社会性の形成」についてお話を頂きました。脳の意思決定システムから理解する向社会性のお話では、利己的な人と利他的な人の意思決定システムがどう違うか、なぜ違うかなど、面白いお話が続きました。ちなみに、向社会性とは相手の気持ちを理解、共有して他人を助けたり積極的に関わっていく特性のことで育つ環境との関係があるそうです。向社会性の高い人ほど、社会脳に関わる脳部位の皮質が厚いことが研究からわかっているようです。また、育つ環境がどう影響するかもたいへん興味深かったです。最後に時間切れで詳しいお話はお聞きできませんでしたが、バイアスと記憶、特に「来歴」と言われる、生まれてから現在に至るまでの経過に関わる記憶がバイアスを生み出すというのは、なるほどと実感しました。様々なバイアスは経験によって作られるのです!

松田 哲也先生の講義概要はこちら https://www.can-neuro.org/2023/a2_5_3_lecturer/

ラップアップは、冒頭にも述べたように、3つの異なるテーマでお話頂いたのですが、向社会性と創造性の関係性、情報量と創造性の関係、環境とか経験と創造性の関係など、話が盛り上がりました。CAN会員の方で受講できなかった方は、ラップアップミーティングを除き、後日オンデマンドで視聴できますので、ぜひ視聴して確認ください!

2023年度 アドバンスコース シラバス

最新記事