2024年度 アドバンスコース シラバス

アドバンスコース1 「脳と健康」~脳と情報技術から考えるWell-being~

内容

社会的にも大きな課題となっている脳の健康について、脳を情報をインプットし、情報をアウトプットする唯一の臓器としてとらえ、ブレインヘルスケア、精神疾患、脳疾患やその治療方法としてのニューロフィードバック、脳刺激法等、幅広くWell-beingという観点から脳を学ぶコース

スケジュール

第一回 2024/08/07(水)13:00~17:30

日時講義内容
第一部
13:00~14:10
脳から考える情報医療とブレインヘルスケア
本田 学(国立精神・神経医療研究センター)
第二部
14:20~15:30
脳科学から考えるコンパッション
藤野 正寛(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)
第三部
15:40~16:50
自然セラピー ~生体調整効果と個人差~
宮崎 良文(千葉大学)
パネル討論
17:00~17:30

※所属・役職情報はご講演時に基づきます。講義タイトルは変更となる可能性がございます。

第二回 2024/09/13(金)13:00~17:30

日時講義内容
第一部
13:00~14:10
脳の健康とポジティブサイコロジー
高橋 英彦(東京医科歯科大学)
第二部
14:20~15:30
認知行動療法:根本的な考え方からテクノロジーを用いた発展まで
伊藤 正哉(国立精神・神経医療研究センター)
第三部
15:40~16:50
うつ病:その対処と治療から脳科学まで
加藤 忠史(順天堂大学)
パネル討論
17:00~17:30

※所属・役職情報はご講演時に基づきます。講義タイトルは変更となる可能性がございます。

日時講義内容
第一部
13:00~14:10
音楽療法と脳科学 ~失語症に対するメロディックイントネーションセラピー~
佐藤 正之(国立長寿医療研究センター)
第二部
14:20~15:30
「心」と「脳」を鍛えるスポーツ脳科学(仮)
柏野 牧夫(NTT コミュニケーション科学基礎研究所)
第三部
15:40~16:50
計算論的精神医学入門
山下 祐一(国立精神・神経医療研究センター)
パネル討論
17:00~17:30

※所属・役職情報はご講演時に基づきます。講義タイトルは変更となる可能性がございます。

日時講義内容
第一部
13:00~14:10
脳からみたWell-beingとAgency(仮)
松元 健二(玉川大学)
第二部
14:20~15:30
認知バイアスから見た脳とこころのメカニズム(仮)
山田 真希子(量子科学技術研究開発機構)
第三部
15:40~16:50
精神・神経症状を生み出す自律神経活動の特殊性
梅田 聡(慶応義塾大学)
パネル討論
17:00~17:30

※所属・役職情報はご講演時に基づきます。講義タイトルは変更となる可能性がございます。

アドバンスコース2 「脳を育む」~赤ちゃんからビジネスパーソンまで人間の能力を活かす~

内容

脳は遺伝的、環境的影響を大きく受け成長、変化していく。大きく、乳幼児・児童・子どもの脳の成長を学ぶ講義と企業の健康経営、人材育成の視点から創造性、心理特性など組織やビジネスパーソンに求められる脳に関連する知識を学ぶコース。ニューロダイバーシティからインクルージョンまでの実践的講義を設け、経営者、経営企画部門、人材育成部門の方やインクルーシブデザインを求められる設計開発者にも価値のある講義をラインナップ。

スケジュール

第一回 2024/07/17(水)13:00~17:30

日時講義内容
第一部
13:00~14:10
脳の発生発達と神経発達障害
Brain Development & Neurodevelopmental Disorders

大隅 典子(東北大学)
第二部
14:20~15:30
記憶と潜在意識下の脳機能
井ノ口 馨(富山大学)
第三部
15:40~16:50
個性の脳科学ー環境との相互作用による社会性の形成ー
松田 哲也(玉川大学)
パネル討論
17:00~17:30

※所属・役職情報はご講演時に基づきます。講義タイトルは変更となる可能性がございます。

第ニ回 2024/10/02(水)13:00~17:30

日時講義内容
第一部
13:00~14:10
発達障がい・自閉スペクトラム症者の脳の特徴と感じる世界
井手 正和(国立障害者リハビリテーションセンター研究所)
第二部
14:20~15:30
当事者研究から学ぶ健常者と障がい者がインクルージョンするための方策
熊谷 晋一郎(東京大学)
第三部
15:40~16:50
「オンリーワンの個性を、チカラニ変える。」レゾナックの障がい者雇用
鈴木 秀明(レゾナック)
パネル討論
17:00~17:30

※所属・役職情報はご講演時に基づきます。講義タイトルは変更となる可能性がございます。

日時講義内容
第一部
13:00~14:10
精神疾患脳画像研究の発展はスティグマ軽減に貢献するか?
小池 進介(東京大学)
第二部 
14:20~15:30
学習/知的障害の実際とパフォーマンスを発揮するための支援方法
坂井 聡(香川大学)
第三部
15:40~16:50
パーソルグループの考えるDEI推進のための障害者雇用戦略
大濱 徹(パーソルダイバース)
パネル討論
17:00~17:30

※所属・役職情報はご講演時に基づきます。講義タイトルは変更となる可能性がございます。

日時講義内容
第一部
13:00~14:10
ニューロダイバーシティ運動と当事者主導型研究からみる基礎的環境整備と合理的配慮
綾屋 沙月(東京大学)
第二部 
14:20~15:30
応用行動分析学をベースにした自閉症スペクトラム・発達障害者の支援(仮)
井上 雅彦(鳥取大学)
第三部
15:40~16:50
ニューロダイバーシティを考慮したインクルーシブデザインの推進(仮)
小山 慎一(筑波大学)
パネル討論
17:00~17:30

※所属・役職情報はご講演時に基づきます。講義タイトルは変更となる可能性がございます。

アドバンスコース3 「脳を知り脳に聞く」~マーケティング、R&Dに役立つ人間と脳の知識~

内容

五感やクロスモーダル感性価値、記憶、意思決定、快・不快、意識・無意識、時間感覚、アテンションなど、企業のマーケティングや研究開発に必要な脳科学、心理学、行動科学等、さまざまな研究分野の知見を学習するコース。
今年度の第1回~第4回は、特集として、人間と「美」をつなぐ脳、脳はどのように「美」をとらえているのか、さまざまな角度から「美」がもたらす快について考える。人はさまざまな対象にさまざまな「美」、ときにへドニア的な「美」を、またはユーダイモニア的な「美」を感じ、「美」を価値として捉える。デザイン(建物、製品等)が美しい、食事が美味しい(美食)、香りが美しい、自然が美しい、美しい顔・身体、美しい音色(曲)、美しい話(美談)、等々。このように、「美」という概念は、都市空間、建築空間、自動車、家電、食品、化粧品、音楽、ヘルスケア、コミュニケーションなどさまざまな分野に存在している。各分野における「美」とは何か、脳は美をどう感じているのか、そして分野横断的な「美」を想像、評価する脳の機能はあるのか、「美」における脳の機能、役割は何かを探求する。

スケジュール

第一回 2024/07/22(月)13:00~17:30

日時講義内容
第一部
13:00~14:10
『神経美学』 -美、悲哀、崇高畏怖-
石津 智大(関西大学)
第二部
14:20~15:30
身体と美
坂本 晶子(ワコール)
第三部
15:40~16:50
空間の美
川添 善行(東京大学)
パネル討論
17:00~17:30

※所属・役職情報はご講演時に基づきます。講義タイトルは変更となる可能性がございます。

第二回 2024/09/02(月)13:00~17:30

日時講義内容
第一部
13:00~14:10
自己を表象する脳の仕組み
中野 珠実(大阪大学 CiNet)
第二部
14:20~15:30
メイクデザインと美
高木 大輔 (大阪樟蔭女子大学)
第三部
15:40~16:50
化粧表現の知覚・認知心理学
高野 ルリ子(資生堂)
パネル討論
17:00~17:30

※所属・役職情報はご講演時に基づきます。講義タイトルは変更となる可能性がございます。

第三回 2024/10/23(水)13:00~17:30

日時講義内容
第一部
13:00~14:10
生存戦略としての音楽の美と快
本田 学(国立精神・神経医療研究センター)
第二部 
14:20~15:30
音楽リズムにおける美(仮)
藤井 進也(慶応義塾大学)
第三部
15:40~16:50
音楽の創造性に関わる脳のメカニズム
大黒 達也(東京大学)
パネル討論
17:00~17:30

※所属・役職情報はご講演時に基づきます。講義タイトルは変更となる可能性がございます。

日時講義内容
第一部
13:00~14:10
嗅覚-健康-美
東原 和成(東京大学)
第二部
14:20~15:30
料理と美―ガストロノミー(美食学)の最前線から―
生江 史伸(レフェルヴェソンス)
第三部
15:40~16:50
感性と美(仮)
久保 賢太(マツダ)
パネル討論
17:00~17:30

※所属・役職情報はご講演時に基づきます。講義タイトルは変更となる可能性がございます。

第一部
13:00~14:10
人間の情報処理プロセスから理解する消費者行動
有賀 敦紀(中央大学)
第二部
14:20~15:30
知覚とベイズ〜感覚知覚のモデリングと予測
四本 裕子(東京大学)
第三部
15:40~16:50
認知・行動の無意識的側面と社会への応用(仮)
渡邊 克巳(早稲田大学)
パネル討論
17:00~17:30

※所属・役職情報はご講演時に基づきます。講義タイトルは変更となる可能性がございます。

アドバンスコース 4「脳に学ぶAI」~これからのAI開発やAI利用に必要となる脳科学やAIの知識~

内容

AIの急速な発展による脳科学の進化により、「脳のモデル化」が進んでおり、モデルをAIに実装することでAIがさらに進化し、AIで脳活動のシミュレーションを行なうことで脳科学が進化するというスパイラルアップが始まっている。AIを開発する企業はもちろん、AIを利用する企業も、AIと脳の違い、共通性、特徴等を学ぶことが重要になっている。このような背景のもと、脳科学とAIの融合による脳型AIをはじめ、科学、工学の両面から最先端の神経回路研究、人工知能研究の現状と方向性や、脳とAIの違いを理解するコース。特に、ノーベル賞候補にも挙がっているカール・フリストン博士が提唱し、これからのAI研究に大きな影響を与えるともいわれている「自由エネルギー原理」とその応用について第一線で活躍されている研究者の講義をラインナップ。

スケジュール

第一回 2024/07/30(火)13:00~17:30

日時講義内容
第一部
13:00~14:10
生命知能と人工知能
高橋 宏知(東京大学)
第二部
14:20~15:30
脳オルガノイドによる次世代脳研究
池内 与志穂(東京大学)
第三部
15:40~16:50
学習理論から迫る脳の意思決定と情動
吉本 潤一郎(藤田医科大学)
パネル討論
17:00~17:30

※所属・役職情報はご講演時に基づきます。講義タイトルは変更となる可能性がございます。

第ニ回 2024/08/20(火)13:00~17:30

日時講義内容
第一部
13:00~14:10
自由エネルギー原理の基礎
乾 敏郎(京都大学)
第二部
14:20~15:30
知覚と行動と学習をつなぐ自由エネルギー原理
吉田 正俊(北海道大学)
第三部
15:40~16:50
自由エネルギー原理は普遍的な脳理論なのか?
磯村 拓哉(理化学研究所)
パネル討論
17:00~17:30

※所属・役職情報はご講演時に基づきます。講義タイトルは変更となる可能性がございます。

日時講義内容
第一部
13:00~14:10
脳の自由エネルギー原理:背景と応用
島崎 秀昭(京都大学)
第二部
14:20~15:30
予測符号化理論に基づく認知発達と発達障害
長井 志江(東京大学)
第三部
15:40~16:50
予測符号化原理に基づく実ロボットの知能化と事例
尾形 哲也(早稲田大学)
パネル討論
17:00~17:30

※所属・役職情報はご講演時に基づきます。講義タイトルは変更となる可能性がございます。

日時講義内容
第一部 
13:00~14:10
錯覚の効果と情報提示技術への応用
雨宮 智浩(東京大学)
第二部
14:20~15:30
VR・心理学・ロボットの融合による人のアシストシステム
稲邑 哲也(玉川大学)
第三部
15:40~16:50
BodySharing, 体験共有の未来
玉城 絵美(琉球大学)
パネル討論
17:00~17:30

※所属・役職情報はご講演時に基づきます。講義タイトルは変更となる可能性がございます。

日時講義内容
第一部
13:00~14:10
揺らぎを生かす脳の計算学習原理
寺前 順之介(京都大学)
第二部
14:20~15:30
Information theoretical approaches to model synaptic plasticity
豊泉 太郎(理化学研究所)
第三部
15:40~16:50
量子認知科学による新しい脳モデル(仮)
山田 真希子(量子科学技術研究開発機構)
パネル討論
17:00~17:30

※所属・役職情報はご講演時に基づきます。講義タイトルは変更となる可能性がございます。

日時講義内容
第一部
13:00~14:10
創造性とAI(仮)
笹井 俊太朗(アラヤ)
第二部
14:20~15:30
深層生成モデルとヒト脳活動の融合
高木 優(大阪大学・情報通信研究機構)
第三部
15:40~16:50
デジタル脳とは何か、どう作りどう使うのか
銅谷 賢治(沖縄科学技術大学院大学)
パネル討論
17:00~17:30

※所属・役職情報はご講演時に基づきます。講義タイトルは変更となる可能性がございます。