なぜ脳科学をビジネスに活用するのか~脳科学と人工知能の融合が創るスマートカンパニー~:萩原 一平(応用脳科学コンソーシアム事務局長)
脳科学の分野では、人の社会的行動に伴う脳反応を理解する「社会脳」研究や、五感などの感覚器官から入力される情報を脳がどのように処理し、快・不快の情動反応を引き起こし、意思決定、そして行動に至るかを明らかにする「感性脳」研究が活発化しています。
欧米のグローバル企業では10年以上前から脳科学に着目をし、様々な研究開発を行なってきており、今や世界のトップビジネススクールでは脳科学をカリキュラムに組み込んでいます。
ビジネスにおいて、「脳を知り、脳に聞き、脳を満足させる」科学的方法論の活用は急速に進んでおり、本講演では、世界の動向を含め、その一端をご紹介するとともに、産業分野への応用可能性についてお話します。
講師
萩原 一平
一般社団法人応用脳科学コンソーシアム 理事・事務局長
日時
2023年6月6日(火)13:00~17:30(12:40より受付開始)第1部 13:00~14:10
当日の全体スケジュールはこちらをご覧ください。
場所
オンライン講義(Zoom)
お問い合せ先
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講師紹介
萩原 一平(はぎわら いっぺい)
現職
- 一般社団法人応用脳科学コンソーシアム 理事・事務局長
- 株式会社NTTデータ経営研究所 フェロー
- 横浜国立大学 大学院 環境情報学府 客員教授
- 大阪大学 招へい教授
経歴
- 早稲田大学 理工学部 電気工学科 卒業。プリンストン大学 大学院 電気工学・コンピュータサイエンス(MSE) 修了。
- 大手電機メーカーにて、新製品企画、開発設計、国内外マーケティング等に従事。
- その後、大手シンクタンクにて、環境分野を中心に、新規事業化支援、事業化コンソーシアム運営等、数多くのプロジェクトを実施。
- 1997年4月よりNTTデータ経営研究所にて、脳科学、ライフサイエンス、医療・ヘルスケア、地域経営、環境等の分野で、新事業創出やマネジメントに関するコンサルティングを中心に活動
- 2010年に異業種の民間企業(現在約50社)と異分野の研究者(現在約100名)が多数参加し脳科学の産業応用に取り組む「応用脳科学コンソーシアム」(略称「CAN」:Consortium for Applied Neuroscience、NTTデータ経営研究所主催)を創設
- 2020年にCANを一般社団法人化し、理事・事務局長として運営業務に従事
研究概要
環境、地域経営、医療・ヘルスケア等の分野で新事業創出やマネジメントに関するコンサルティングを中心に活動してきましたが、この10数年は脳科学の産業応用をテーマに、産学連携等を行ないながらコンサルティング活動を行なってきました。マーケティング、R&D、マネジメント等、企業活動のあらゆる側面で「脳を知り、脳に聞き、脳を満足させる」ことが重要であり、企業が脳科学をどのように活用できるかについて、脳科学研究とビジネス活動の両面から探求しています。
主な業績
主な著書に、「ビジネスに活かす脳科学」(日本経済新聞出版社)、「脳科学がビジネスを変える~ニューロイノベーションへの挑戦」(日本経済新聞出版社)、「思考と行動が早くなる仕事脳の使い方」(日本能率協会マネジメントセンター)、「なぜ脳は「なんとなく」で買ってしまうのか」(共著、ダイヤモンド社)、「ITアウトソーシング戦略」(共訳、NTT出版)、「リサイクルの知識」(共著、日本経済新聞社)等がある。