健康経営から考えるワーキングシニアと健康経営の国際動向(ISO化):浅野 健一郎((一社)社会的健康戦略研究所 代表理事)
日本は、今総人口における年齢構成割合の急速な変化の真っ只中にいます。いわゆる超高齢化です。しかし、この変化も2040年以降は収束し、年齢別人口の構造は安定期に突入して、その後100年以上に亘り、年齢構造の変化のない時代が来ることが予測されています。これまで私たちが生きてきた時代の年齢構成と2040年以降の年齢構成を比較したときに、(今の時代で定義される)高齢者の割合が大幅に増加した状態で安定するので高齢社会と呼ばれていますが、今から20年後以降はこの高齢社会が普通の状態になるのです。既に私たちの目前まで迫っている新たな年齢構造の社会では就業を含めた高齢者の社会参加・活動・生活の全てにおいて今の社会制度やシステムと同じでは成り立ちません。この新たな社会に適合した社会システムづくりが急務となっています。今回の講義では、国際標準であるISOにおいて,既に始まっている、来るべき高齢社会で必要となる基準・規格づくりの動向を含め、高齢者が多く就労している企業や団体等の組織での現状と課題に論点を絞り、健康経営の視点から整理しながら、皆さんと一緒に、これからの高齢社会のあり方について考えていきたいと思います。
講師
浅野 健一郎 先生
(一社)社会的健康戦略研究所 代表理事
日時
2023年12月22日(金)13:00~17:30(12:40より受付開始)第2部 14:20~15:30
当日の全体スケジュールはこちらをご覧ください。
場所
オンライン(Zoom)
お問い合せ先
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講師紹介
浅野 健一郎(あさの けんいちろう)先生
現職
- (一社)社会的健康戦略研究所 代表理事
経歴
1989年藤倉電線株式会社 (現株式会社フジクラ) に入社。
光エレクトロニクス研究所 (当時) に配属され光通信システムの研究開発に従事。主に受動型光部品、基板型光導波回路、白色LED、光インターコネクションの開発を経て、2011年よりコーポレート企画室ヘルスケア・ソリューショングループを立ち上げ健康経営に取組む。
株式会社フジクラ健康社会研究所を設立し。同社代表取締役CEOに就任、その後一般社団法人社会的健康戦略研究所を有志ととも設立し、現在、同社団の代表理事を務める。
その他、国立研究開発法人産業技術総合研究所 招聘研究員、アビームコンサルティング株式会社 エグゼクティブフェロー、国立大学法人新潟大学 特命教授を兼務。
経済産業省次世代ヘルスケア産業協議会健康投資WG専門委員、厚生労働省日本健康会議健康スコアリングWG委員なども兼任。
社会的健康戦略研究所では社会的健康(ウェルビーイング)に関するISOの策定も主導している。
研究概要
学域、地域、職域における社会的健康の認知の向上、社会実装の研究及び実践