触覚とウェルビーイング:渡邊 淳司(NTTコミュニケーション科学基礎研究所・上席特別研究員)
本講義では、触覚の基本的な知覚メカニズムとそのカテゴリ分類について、さらに、触覚が引き起こす情動やそのデザイン原理についてお話しします。また、コロナ禍で、人と人の物理的な触れ合いが減り、心身の様々な面で負の影響が報告されていますが、それに対して、情報通信技術はこれまでの体験を補完するだけでなく、新たなコミュニケーションの在り方を作り出すことができます。その事例についてもご紹介します。これらの事例は、触覚によって人と人をつなぎ、共感や信頼を促し、人々のウェルビーイングを向上させるものでもあります。まとめとして、触覚がもたらす体験が、個人や集団のウェルビーイングとどのように関わるのかについても考察していきます。
講師
渡邊 淳司 先生
NTTコミュニケーション科学基礎研究所・上席特別研究員
日時
2022年8月19日(金)13:00~17:30(12:40より受付開始)
※渡邊先生の講義は、14:20~15:30です。
場所
入館方法
JA共済ビルのエントランスフロアで受付を済ませてから、左側のエレベーターにて9階までお越しください。応用脳科学アカデミーの案内看板が掲示されています。
そちら側よりご入室いただきますと、右側奥に応用脳科学アカデミー受付(臨時設置)がございます。
お問い合せ先
本アカデミーに関するご質問等は、 「各種お問い合わせフォーム」 より、お問い合わせください。
講師紹介
渡邊 淳司(わたなべ じゅんじ)先生
現職
NTTコミュニケーション科学基礎研究所・上席特別研究員
(NTT社会情報研究所、NTT人間情報研究所 兼任)
経歴
2000年 東京大学工学部計数工学科 卒業
2005年 東京大学大学院 情報理工学系研究科 博士課程修了 博士(情報理工学)
2005年~2009年 科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業 個人型研究 (さきがけ)研究員
2009年~2011年 日本学術振興会 特別研究員PD
2011年~2013年 NTTコミュニケーション科学基礎研究所 人間情報研究部 リサーチスペシャリスト
2012年~2015年 東京工業大学大学院 総合理工学研究科 物理情報システム専攻 連携講座准教授
2016年~2019年 東京工業大学 工学院 情報通信系 情報通信コース 特任准教授)
2019年~ NTTコミュニケーション科学基礎研究所 人間情報研究部 上席特別研究員
2022年~ NTT社会情報研究所 NTT人間情報研究所 兼任
主な業績
<著作>
・【単著】(2020)「表現する認知科学(認知科学のススメ シリーズ)」新曜社(著:渡邊淳司/ 監修:日本認知科学会)
・【編著】(2020)「見えないスポーツ図鑑」晶文社(編著:伊藤亜紗、渡邊淳司、林阿希子)
・【監修・編著】(2020)「わたしたちのウェルビーイングをつくりあうために その思想、実践、技術」ビー・エヌ・エヌ新社(監修・編著:渡邊淳司、ドミニク・チェン/編著:安藤英由樹、坂倉杏介、村田藍子)
・【企画・分担執筆】(2019)「情報環世界-身体とAIの間であそぶガイドブック-」(著:渡邊淳司、伊藤亜紗、ドミニク・チェン、緒方壽人、塚田有那、ひらのりょう 、和田夏実、村田藍子、桜井祐、内田友紀、会田大也、長谷川愛、小倉ヒラク、原島大輔、浦川通、山下遼、橋口恭子、畠中実、木下真吾)NTT出版
・【監修・共同翻訳】「ウェルビーイングの設計論 -人がよりよく生きるための情報技術」(著:ラファエル A. カルヴォ、ドリアン・ピーターズ 翻訳:渡邊淳司、ドミニク・チェン、木村 千里、北川 智利、河邉 隆寛、横坂 拓巳、藤野 正寛、村田 藍子)ビー・エヌ・エヌ新社
・「情報を生み出す触覚の知性 情報社会をいきるための感覚のリテラシー」化学同人