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応用脳科学アカデミー

テクニカル2022年度

アラヤにおけるニューロテック事業の取り組みと将来の展望:株式会社アラヤ

本セミナーでは、アラヤのニューロテック事業に携わる3名の講師より、ニューロテック事業の概説、事業を支える研究開発、ならびにその将来展望について概説する。はじめに弊社のニューロテック事業で提供中のサービスやプロダクトについて紹介する。これと並行して中長期的な視点で開発を進めている、多様な脳センシング技術を用いた次世代型Brain Computer Interfaceの開発の現状についての情報共有を行う。またAIと神経科学を組み合わせた精神神経疾患の画像診断技術の開発も推進しており、新規開発した診断法、人工神経回路を用いた推薦アルゴリズム、人工神経回路と脳回路の対応の研究などについての紹介を行う。さらにニューロテック市場をスケールさせるためのデータ取得・集約にかかる問題とその解決方法を俯瞰する。ニューロテックサービス・プロダクトの品質向上のためには大量データの取得・利活用は不可欠であるが、プライバシーの問題がありデータを収集しづらいという問題がある。これを解決する技術として、脳活動を模倣するニューロツイン、個人がデータ管理を担当する分散型データ基盤、プライバシーを考慮しエッジで学習を行う連合学習という3つの技術を取り上げ、二ューロテック市場がスケールする将来を展望する。

講師

株式会社アラヤ
笹井 俊太朗 (ささい しゅんたろう)先生

取締役CRO 兼 研究開発部 部長/ウィスコンシン大学マディソン校 医学部 名誉フェロー
2013年に東京大学大学院教育学研究科にてPhD取得(早期修了)。渡米し、University of Wisconsin-Madison医学部研究員として、意識の神経メカニズムの研究に従事。意識の統合情報理論の提唱者と共に理論の構築と検証に取り組む。意識の神経基盤に対応する脳部位の特定に寄与する成果を挙げたのち、2020年11月にアラヤに入社し、2021年10月より現職。意識理論を応用した「心をつなげるBMI」の社会実装を目指し、神経科学とAIの融合領域における基礎研究と、それを応用した新たなニューロテックプロダクトの開発を進めている。

株式会社アラヤ
近添 淳一 (ちかぞえ じゅんいち)先生

研究開発部 チームリーダー
医学博士(PhD)、医師(MD)。
2001年東京大学医学部医学科卒業。東大病院内科、日赤医療センターで初期研修修了後、東京大学大学院医学系研究科(宮下研究室)に入学。卒業後、特任助教、助教、特任講師を歴任し、2010年にトロント大学心理学部(Anderson研究室)に留学。2013年にAnderson博士の異動に伴い、コーネル大学心理学部に異動。2016年に生理学研究所・生体機能情報解析室・准教授着任。2021年4月から現職。2021年10月からは学術変革領域研究B「情動情報学」の領域代表を務める。

株式会社アラヤ
濱田 太陽 (はまだ ひろあき)先生

研究開発部 シニアリサーチャー/量子科学技術研究開発機構(QST) 訪問研究員
神経科学者(博士)。沖縄科学技術大学院大学(OIST)にてPh.D取得。2019年より現職。2022年より、Moonshot R&Dプログラム (目標9)「逆境の中でも前向きに生きられる社会の実現」(山田PMグループ)のPrincipal Investigatorとして前向き状態に関するモデル化に従事している。研究テーマは好奇心の神経計算メカニズムの解明や大規模神経活動の原理解明。新たなニューロテックの基盤構築を目指している。Twitterアカウント: @HiroTHamadaJP

開催日時

2023年2月17日(金)13:00~16:00
※途中、2回休憩を挟みます。

13:00-13:40 講演:笹井先生
13:40-13:50 Q&A
13:50-14:00 休憩
14:00-14:40 講演:近添先生
14:40-14:50 Q&A
14:50-15:00 休憩
15:00-15:50 講演:濱田先生
15:50-16:00 Q&A

開催場所

WEB開催(オンライン講演)

お問い合せ先

本アカデミーに関するご質問等は、応用脳科学コンソーシアム事務局ホームページのお問い合わせフォームより、お問い合わせください。

             

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