アラヤにおけるニューロテック事業の取り組みと将来の展望
本セミナーでは、アラヤで展開している、「脳×AI」を基盤としたニューロテック事業の開発戦略および今後の展望について議論する。弊社ニューロテック事業は、次世代のBrain Computer Interface技術と、認知機能や心理状態などの脳状態のセンシング技術の開発を大きな軸としており、ニューロテック応用チーム、脳コミュニケーションチーム、疾患バイオマーカー開発チームの3チーム体制で事業を推進している。ニューロテック応用チームは、既存の技術をいち早く応用することで新規プロダクトの開発を進めている。また、脳コミュニケーションチームは、ヒトの意思によって自在に操作ができるニューロテックの実現を目指した開発を行っている。そして、疾患バイオマーカー開発チームでは、精神神経疾患の画像診断技術の開発に加えて、AIと神経科学を組み合わせた新規技術の開発を行っている。新規開発した精神神経疾患の診断法、人工神経回路を用いた推薦アルゴリズム、人工神経回路と脳回路の対応の研究などについて紹介する。
講師
株式会社アラヤ
金井 良太 先生
株式会社アラヤ創業者。2000年京都大学理学部卒業後、2005年 オランダ・ユトレヒト大学で人間の視覚情報処理メカニズムの研究でPhD取得(Cum Laude)。米国カルフォルニア工科大学、英国ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンにて研究員。JSTさきがけ研究員、英国サセックス大学准教授(認知神経科学)を経て、2015年より株式会社アラヤを創業。神経科学と情報理論の融合により、脳に意識が生まれる原理やAIに意識を実装する研究に従事すると同時に、産業界におけるAIと脳科学の実用化に取り組む。文部科学大臣表彰若手科学者賞、株式会社アラヤとしてJEITA ベンチャー賞(2020)、ET/IoT Technology Award(2019)など多数受賞。2020年より、内閣府ムーンショット事業プロジェクトマネージャーとしてブレイン・マシン・インターフェースの実用化に取り組む。
株式会社アラヤ
笹井 俊太朗 先生
株式会社アラヤ研究開発統括、およびUniversity of Wisconsin-Madison医学部名誉フェロー。意識の数学理論の構築を進めつつ、意識と創造性の神経基盤の関係性などについて、理論応用の研究を進める。株式会社アラヤにおいてはNeuroTech事業をリードしており、意識理論に基づく新たなBMIの社会実装を目指している。
株式会社アラヤ
近添 淳一 先生
株式会社アラヤ脳事業研究開発室チームリーダー。東京大学医学部卒、同大学院修了、医学博士。 同大学リサーチフェロー、特任助教、助教、特任講師、トロント大学博士研究員、コーネル大学博士研究員を経て2016年4月から生理学研究所・生体機能情報解析室・准教授。 2021年4月から、(株)アラヤ・脳事業研究開発室・チームリーダー。また、2021年10月より、学術変革領域研究(B)「情動情報解読による人文系学問の再構築」領域代表を務める。
開催日時
2022年1月11日(火)13:00~16:00
※途中、休憩を挟みます。
開催場所
オンライン開催
お問い合せ先
本アカデミーに関するご質問等は、応用脳科学コンソーシアム事務局ホームページのお問い合わせフォームより、お問い合わせください。